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イワトビペンギン、名前の由来とえさの時間
 └─2014/12/12

 2014年11月6日からイワトビペンギンの展示を再開しました。イワトビペンギンは南極周辺に生息しているため、暑さに弱いペンギンです。そのため、毎年春から秋まで非公開エリアの冷房室で過ごしていました。

 イワトビペンギンは、両足をそろえて岩の上をピョンピョン飛び跳ねて移動する姿から、「岩地で跳ぶペンギン」という意味で英語では「ロックホッパーペンギン」と呼ばれています。日本語でも同じく「イワトビペンギン」という名前がつけられました。

 野生のイワトビペンギンは、繁殖期になると海岸の岩場から陸地に上がってきます。岩場の上を素早く移動するため、跳んで移動すると考えられています。そのようすを水族園で確実に見るには「ペンギンのえさの時間」がお勧めです。



 ただし、イワトビペンギンは裏側に連れて行ってえさを与えています。これは、一緒に飼育しているフンボルトペンギンの勢いにイワトビペンギンが負けてしまい、展示場ではえさが十分食べられないためです。

 展示施設の裏側に移動する際、彼らは岩の上や通路をピョンピョンと飛び跳ねながら移動し、飼育係の後をついてくるのです。おそらく、早くえさがほしいのと、他のなかまに出遅れないよう急ぐ必要があるのでしょう。

 裏側で給餌しているので、そのようすはご覧になれませんが、集団で飛び跳ねながら移動するイワトビペンギンは一見の価値があります。ペンギンのえさの時間は1日2回、10時30分と15時00分から約10分間です。水族園へお越し際は、ぜひペンギンのえさの時間にお立ち寄りください。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 古橋保志〕

(2014年12月12日)


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