井の頭自然文化園では、環境省の飼育下繁殖事業に協力し、絶滅の危機にあるツシマヤマネコを4頭飼育しています。4頭のうち、生息地である対馬で保護されたオス1頭(エビゾウ)を除いて、3頭にはまだ名前がありませんでした。そこで2008年2月22日から開催中の特設展示「ヤマネコからの手紙」の会場で名前を募集したところ、合計6,235票もの応募をいただきました。
応募は各個体ごとに投票していただき、得票数の多かった名前から園長、飼育担当者などによる選考委員会で選定しました。
公開中のオス(6歳)への投票数は 2,404票。決定した「トラジロウ」以外で多かった名前は、ボス、ラッキー、トラ、トラゾウなどでした。
非公開施設で飼育中のメス(2歳)は、「サクラ」に決定。サクラは総投票数2,109票のうち108票と断トツのトップで、ほかにはモモ、ミミ、モモコ、ミーなどが多く投票されました。
同じく非公開施設で飼育しているメス(4歳)の総投票数は 1,722票。その中から「リリー」に決定。ほかには、リン、モモ、トラコ、シマコなどが多く投票されました。
名前を選定する際は、まず得票数の多かった「サクラ」という名前を決め、得票数の多かった名前のリストの中から、それぞれ「トラジロウ」、「リリー」を決めました。三つの名前は、期せずして(?)、ある映画に出てくる登場人物の名前となりましたが、おわかりになりますか?
写真上から:
トラジロウ
サクラ
リリー
エビゾウ
※ツシマヤマネコ4頭の近況は、ニュース「
ツシマヤマネコの近況」をどうぞ。
・お知らせ「
『ヤマネコからの手紙』開催中!」
(2008年05月30日)