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オリイオオコウモリが見やすくなりました!
 └─2022/11/29
 井の頭自然文化園では、9月27日に、オオコウモリ展示場がリニューアルオープンしました。

 当園では、沖縄諸島に生息している日本固有のオリイオオコウモリを飼育しています。森林のなかに生息しており、葉や花の蜜、果実などを主食にしている植物食の動物です。このことから英名では、「Fruit bat」と呼ばれています。


オリイオオコウモリ

 コウモリといえば、頭を下にして木の枝などにぶら下がっている姿が印象的だと思います。以前は、コウモリのぶら下がるためのネットが床から4mもの高さに張られていました。そのため、すぐそこにいるオオコウモリを見つけられず、早くに立ち去ってしまう来園者の方の姿が多く見られました。

 そこで、来園者の方の視界のなかに自然とオオコウモリが入るように、ネットの高さを1mほど下げる整備をおこないました。すると展示場の前では、「コウモリを見つけた」と言う来園者の方の声が以前よりも多く聞かれるようになりました。


整備後の展示場

 一般的に夜行性の動物として知られているコウモリですが、当園では日中にロープや天井ネットに爪をひっかけて移動するところや、複数頭で互いにグルーミングをするなどのコミュニケーションをとるようす、野菜や果物を木の枝にぶら下がったまま採食する姿も頻繁に見ることができます。また、ごくまれに飛んでいる姿も見ることがあります。

 ぜひオリイオオコウモリに会いに井の頭自然文化園へお越しになって、さまざまな観察ポイントをたくさん探してみてください。


天井にぶら下がる「オリイオオコウモリ」

〔井の頭自然文化園飼育展示係 内堀杏子〕

◎関連ニュース
9/21-25 施設整備のためオオコウモリなどの展示を中止します(2022年09月20日)

(2022年11月29日)



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