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彫刻館で会えるアジアゾウ「はな子」の銅像原型
 └─2017/08/17

 井の頭自然文化園のアジアゾウ「はな子」は2016年5月26日に死亡しましたが、はな子の思い出を後世に残すため、多くの方々からいただいた募金によって銅像が作られました。吉祥寺駅前に設置されたその銅像は2017年5月5日の除幕式を開催し、以来、はな子像は街行く人々を見守っています。はな子像の前では、多くの方々が記念撮影をしたり、銘版をじっくり読んだり、吉祥寺の新たなスポットとして認知度が高まりつつあります。


吉祥寺駅前のはな子像

 そんなはな子の銅像のFRP原型が、井の頭自然文化園の彫刻館B館にあることをごぞんじでしょうか。

 銅像の制作にあたっては、型を取るための原型を作ります。万が一像が破損等した場合には、原型から再び像を作り出せるのです。そのためにも長期間保管が必要ですが、せっかくの原型を倉庫の片隅に置いておくのはもったいないと武蔵野市からの打診を受けて、はな子のくらした井の頭自然文化園でお預かりする事になりました。


彫刻館B館のはな子像原型

 彫刻家・北村西望氏の作品群に囲まれた静かな彫刻館。吉祥寺駅前のにぎやか場所にいるはな子像も惹きつけられる魅力がありますが、落ち着いた雰囲気の中にたたずむはな子は、何かを語りかけてくる気もします。

 もう一つのはな子像にぜひ会いに来てください。

 ※彫刻館B館は、園全体が閉園する30分前、16時30分で閉館しますのでご注意ください。
 ※井の頭自然文化園は17時閉園です。入園および入園券・年間パスポートの販売は16時まで。

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〔井の頭自然文化園教育普及係 大橋直哉〕

(2017年08月17日)


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