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今年も開催ヤマネコ祭2016──対馬市からツシマヤマネコ飼育10年の感謝状贈呈
 └─2016/11/13

 井の頭自然文化園は、他の国内9施設と一緒にツシマヤマネコの生息域外保全を図るため、飼育と繁殖に取り組んできました。また、東京から遠く離れた対馬に生息するヤマネコのことをより知ってもらうため、ヤマネコ祭を開催しています。

今年で5回目となるヤマネコ祭は、野生生物の保全に取り組む9団体の活動紹介展やおはなし会、飼育係のいきものガイド、講演会、フェイスペイント、ワークショップ、対馬市からやってきた「ヤマネコふわふわエアドーム」など、盛りだくさんの内容で実施しました。
さまざまな団体がブース出展
おはなし会
ヤマネコふわふわエアドーム

 また、今年は、井の頭自然文化園でツシマヤマネコの飼育を開始して、10年目を迎えた節目の年でもありました。それを記念し、対馬市から感謝状をいただきました。対馬市長のメッセージを、マスコットキャラクターの「たまひめ」ちゃんから賞状をいただきました。


表彰式のようす

 井の頭自然文化園では、この10年、ツシマヤマネコの飼育技術を磨くとともに、日本獣医生命科学大学と連携して、人工繁殖技術を確立し、安全かつ確実で安定したツシマヤマネコの繁殖を目指してきました。その成果のひとつが、近縁種のアムールヤマネコでの人工繁殖の成功です。今回の感謝状は、これらの取組みが、対馬のみなさまに評価されたものと、うれしく感じました。

 今後もツシマヤマネコの生息域外保全の任を果たしつつ、みなさまにツシマヤマネコのことをお伝えしていきたいと思っています。

(井の頭自然文化園 教育普及係 大橋直哉)

(2016年11月13日)


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