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「ヤマネコ芸術祭」アーティストと作品紹介[2]後編
 └─2014/11/13

 井の頭自然文化園で開催中の「ヤマネコ芸術祭」。会期は2014年10月28日から11月30日まで 12月28日まで延長!お知らせ)。前回に引き続き、作家の方々と作品の一部をご紹介します。

 会場に入って右側、最初に登場するのはこの彫刻館の本来の主、彫刻家・北村西望氏の作品「猫」と「猫の親子」。ヤマネコではありませんが、“ネコつながり”での展示です。

 その隣が越川映子さんの作品。淡い色彩を使って、アムールヤマネコの兄弟が夢の世界のような雰囲気の中に描かれています。越川さんは、さまざまな動物を独特のタッチで描くとともに、陶芸作品も手がけられています。


越川映子さん「アムールヤマネコの兄弟」


 奥に進むと目に入るのは高木亮さんによる作品。細密画のようにも見えますが、すべて切り絵です。ここに掲載した「春風」以外にも、新たな作品を制作していただきました。どこか哀感が漂う作品です。なお、高木亮さんによる絵本「ビリー・ザ・トナカイ3」の原画を資料館絵本コーナーで展示中。井の頭自然文化園も登場するコミカルタッチの作品です。


高木亮さん「春風」(しゅんぷう)


 その次が、家鴨窯さんによる陶芸作品、新作「ヤマネコランプ」。中で電球が光るこの作品を暗い場所で見ると、狙われているかのような、不思議なリアルさが感じられます。前回ご紹介したタナカハンコさんの作品展示場所には、消しゴムはんことの合体作品も展示されています。


家鴨窯さん「ヤマネコランプ」


 すぎはらゆりさんの作品は、会場に入って左側の奥。「ヤマネコリョーシカ」の新作です。大きいヤマネコから小さいヤマネコまで、マトリョーシカなのできちんと一つに収まります。胴に何が描かれているのかじっくりとごらんください。餌だったり、植物だったり……。


すぎはらゆりさん「ヤマネコリョーシカ」


 最後は鈴木動物園前さん。「ツシマヤマネコマラカス」や立体の「ツシマヤマネコカレンダー」などの新作が登場。一つ一つ微妙に異なるヤマネコが「日付」を背負い、ずらりと田んぼに並んだようすは壮観です。手に取っていただきたいところですが、今回は見ていただくのみの展示です。


鈴木動物園前さん「ツシマヤマネコマラカス」


 前回と会わせて、作品の一部を駆け足でご紹介しました。その魅力は会場で実際にごらんになるのが一番です。ぜひ彫刻館B館に足をお運びください。

 ※鈴木動物園前さんは2014年11月15日(土)、岡田宗徳さんは11月16日(日)に、「ヤマネコ祭」会場でワークショップをおこないます。開催時間など詳しくはこちらの「ヤマネコ祭」のお知らせをどうぞ。

〔井の頭自然文化園教育普及係 大橋直哉〕


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