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ワシミミズク「ザーリャ」死亡
 └─2013/09/20

 1999年に多摩動物公園で生まれ、2004年に上野動物園から来園して9年間、井の頭自然文化園で展示していたメスのワシミミズク「ザーリャ」が、2013年9月10日に腎不全で死亡しました。 

 ロシア語で「夜明け」を意味するザーリャという名前に負けないような、気品に溢れた優美な姿は、たくさんのファンの方々に愛されてきました。日中はあまり動かないということもあってか、スケッチブックをもった学生さんたちのデッサンのモデルとしても人気があったことが印象的でした。

 警戒心が強く、飼育係が放飼場に続く扉の前に立って小窓から覗くと、優れた聴力で気配を感じ取って、必ずこちらに大きな丸い目を向けていました。給餌や掃除のために扉を開けて放飼場に1歩足を踏み入れると、すぐにお気に入りの止まり木から、離れた隅の方へ飛んで行ってしまいましたが、両目はしっかりこちらを見据えていました。

 ザーリャを担当して半年間、ずっとこの調子でそろそろ慣れてくれてもいいのではと思っていましたが、そんな視線をもう向けられることがないと思うとやはり寂しい思いがします。

 今までザーリャを愛してくださったみなさん、ありがとうございました。

◎東京ズーネットBBの動画から
樹上のウサギ? ワシミミズク」(2010年12月20日撮影)

写真:ワシミミズクの「ザーリャ」

〔井の頭自然文化園飼育展示係 大西一馬〕

(2013年09月20日)



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