(2008年1月13日追記:現在、体調不良のため、展示を中止しています。)
◎ツシマヤマネコの公開
ツシマヤマネコは長崎県対馬だけに生息するネコ科動物。国の天然記念物です。野生では 80~110頭しか残っていないと考えられており(2005年の環境省の調査による)、絶滅の危険が非常に高い動物です。
1999年度から、環境省野生生物保護センターと福岡市動植物園でおこなわれている飼育下繁殖事業は順調に進んでいます。2006年11月には、飼育個体群の危険分散等を目的として、井の頭自然文化園に雌雄各1頭、よこはま動物園ズーラシアにも雌雄各1頭が移送されました。これまでのニュースはこちら↓
・ニュース「
ツシマヤマネコまもなく来園!」
・ニュース「
ツシマヤマネコの来園」
・動画ニュース「
ツシマヤマネコ、井の頭に来園」
2007年10月20日(土)午前9時30分から、来園した2頭のうち、オス1頭をヤマネコ舎で公開します。このオスは、2002年4月9日に福岡市動植物園で生まれ、2006年11月19日に対馬野生生物保護センターから井の頭自然文化園にやってきた個体です。(メスは2006年4月1日福岡市動植物園生まれ。福岡市動物園から来園しました。)
今回井の頭自然文化園で公開するのは、今後繁殖に関与する可能性の低いオスです。ツシマヤマネコの飼育下繁殖の成功にともない、遺伝的多様性等の観点から、繁殖ではなく、普及啓発のために一部の個体を一般公開することになったのです。現在、井の頭自然文化園(2頭)、ズーラシアの飼育個体(2頭)をあわせて、33頭が飼育されています。環境省では、 100頭程度の繁殖個体群維持を目ざしています。
なお、ズーラシアでも2006年に飼育を開始した雌雄のうちメスを、井の頭自然文化園と同日、2007年10月20日から公開します。ツシマヤマネコを一人でも多くの方にごらんいだたき、ツシマヤマネコの置かれた現状を知っていただければ幸いです。
◎パネル展示とキーパーズトーク
井の頭自然文化園でのツシマヤマネコ一般公開にあわせて、パネル展示とキーパーズトークをおこないます。
パネル展示:2007年10月20日(土)から2008年3月30日(日)、ヤマネコ舎にて。ツシマヤマネコの生態や繁殖事業について紹介
キーパーズトーク:2007年10月20日(土)、10月21日(日)、午前11時30分と午後2時(約20分)、ヤマネコ舎にて。
◎井の頭自然文化園へのツシマヤマネコの来園
また、対馬野生生物保護センターから、オス1頭、メス1頭が来園し、非公開施設で飼育することが決定しました。来園するのはオス1頭(2004年12月6日、対馬上対馬町で捕獲)とメス1頭(2004年4月10日、福岡県動植物園生まれ)です。来園日は2007年10月以降を予定しています。繁殖が目的ですので、非公開施設で飼育します。
また、10月下旬、対馬野生生物保護センターからズーラシアへ、あらたに雌雄各1頭が移送される予定です。
◎ツシマヤマネコ飼育動物園の追加
福岡市動植物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシアにくわえ、四つめの飼育動物園として、2007年11月、富山市ファミリーパークへの移送が計画されています。
・
環境省の
報道発表資料
・
よこはま動物園ズーラシアの
ニュース
・
富山市ファミリーパークの
ニュース
写真上:公開するオス
写真中:来園予定のオス
写真下:来園予定のメス
(2007年10月05日)