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テンの子どもデビュー!──井の頭 2006/05/26
 井の頭自然文化園で飼育展示しているホンドテンに、2頭の子どもが生まれました。テンの母親は赤ちゃんを巣の中で大事に育てるため、正確な誕生日は不明です。しかし、母親の行動などから、出産日は2006年3月24日と推測されます。昨年(2005年)は3月22日生まれの赤ちゃんを、3月24日に人工哺育に切りかえましたが、今回は自然繁殖!

 親をおどろかすと子どもを食べてしまう危険があるので、刺激しないよう、気をつけて見守っていたところ、5月20日以降、閉園後に2頭の子どもが巣から出てくるようになりました。本日(5月26日金曜日)の午後2時すぎには、お客さまの前にもデビュー。

 すでに離乳が始まっているようで、子どもが母親用のえさを食べているところも観察されています。ただし、まだ一日のほとんどを巣箱の中で過ごしているので、運にめぐまれないと会えないかもしれません。もし親子が外に出ていなくても、大きな声で呼んだりせず、そーっと見守ってください。

 ホンドテンは、本州、四国、九州に生息し、頭からおしりまで40~50センチていど、しっぽは約20センチです。体重は約 1.5キログラムで、メスの方がやや小柄。日本の動物園では飼育例も少なく、秋田市大森山動物園と井の頭自然文化園の2園でしか繁殖記録がありません。

写真は手前(左)が子ども、奥(右)が母親です。

・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のホンドテンはココ

(2006年5月26日)



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