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フクロウの「クセモノ」くん参上!
  ──上野 2006/02/03
 寒くなり、ミナミコアリクイ「ココ」の展示は休止中。展示場所は、バードハウス2階の入口前の放飼場でした。

 そこで2006年1月17日から、バトンタッチで登場したのが、フクロウのオス、「曲者」(クセモノ)くん。「参上!」といっても、「夜の猛禽」ともいわれるフクロウ。明るいうちはどちらかというと、ボーッとしています。右の写真は、午後2時ごろ撮影。

 お気に入りの場所は、説明プレートの陰。写真でも、ちょっと隠れて写っています。曲者クンは、1998年5月23日に山梨で保護された個体。当時はヒナでした。翌日には多摩動物公園に収容され、6月に上野にやってきました。

 この保護個体は、人慣れしてしまったせいか、ほかのフクロウとやや折り合いが悪く、当時の担当者は“取り扱い要注意”という意味で、個体用の記録カードにエンピツで“曲者”とかるく書いておいたのでした。しかし、それがいつのまにか、このフクロウの呼び名に……。

 他個体との折り合いが悪いことで、ずっと猛禽舎の裏側で飼われていましたが、このたびデビューした、というわけです。公開時間は9時30分から16時。天気が悪いと出さないこともありますので、ご了承ください。

 フクロウの体は灰褐色で、暗褐色の縞と斑点があります。この体色が、木の幹の色にまぎれてしまうので、放飼場前でも、「えー、どこにいるのー?」という声が絶えません。説明プレートのそばを、よーく見てください。

 「ココ」の展示は、暖かくなってから再開します。

(2006年2月3日)



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