おしらせしたとおり、本日(2005年9月25日)は、ジャイアントパンダのシュアンシュアン公開最終日。午後3時から、「シュアンシュアンとのお別れ会」を開催しました。台風17号が接近していましたが、なんとか天気ももちこたえて一安心。
シュアンシュアンは、メキシコ・シティのチャプルテペック動物園からやってきたメス。上野動物園にいる唯一のジャイアントパンダ「リンリン」との繁殖のため、2003年12月3日に来園しました。しかし、残念ながら子どもはできず……。帰国することになりました。
報道陣も詰めかけて、シュアンシュアン展示室前は満員御礼状態! 携帯電話で撮影する方、長いレンズでじっくり撮影する方、ビデオを回す方。通路は通り抜けができず、ご迷惑をおかけしました。
小宮輝之園長は、メキシコにリンリンが出張したときのようすや、シュアンシュアンが病気もせず過ごせたことなどに触れた後、チャプルテペック動物園、メキシコ国、メキシコ・シティのみなさんへの謝意を表明。
飼育担当の倉持職員は、日本とメキシコの気候のちがいやタケの種類のちがいなどを心配しながらシュアンシュアンの飼育にのぞんできたこと、残念ながら繁殖にはいたらなかったこと、後ろ足をよく動かして愛嬌をふりまいていたことなど、苦労や思い出を語りました。
チャプルテペックからは、Dr. Arturo Rivera アルトゥーロ・リベーラ博士が来園。シュアンシュアンが日本で大切にしてもらったことに対して、感謝のことばを述べられました。
寛永寺幼稚園の子どもたちから寄せ書きが、また、9月13日から来園者のみなさんにお願いしていたメッセージ約2,000枚がリベーラ博士に手渡され、最後に、寛永寺幼稚園の子どもによる元気な「パンダの歌」で終了。
その間、シュアンシュアンは元気に動き回り、室内の台にのぼったり、立ち上がって壁に手をついたり。最後まで愛嬌をふりまいていたのでした。
大勢の方にご参加いただき、ありがとうございました。
(2005年9月25日)
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