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カナダヤマアラシの赤ちゃん誕生──上野 2005/6/17
 カナダヤマアラシに赤ちゃんが生まれたんです! すでにご存じの方もいらっしゃるはず。赤ちゃんは、親をそのまま小さくしたような体型。
 2005年6月4日、巣箱に子どもを発見しました。最近、母親が巣にひきこもりがち、とのウワサもありましたが、実際のところどうなのか、繁殖のためなのかどうか、はっきりしたことはわかりません。出産後もけっこう放任主義のような……。(赤ちゃん以外の3頭が、みんな樹上でじっとしていることも。)

 地上1メートル以上の高さに設置した巣箱で生まれましたが、落下の危険があるので、地面に別の巣箱を置きました。今のところ、赤ちゃんは巣箱の中か、すぐそばの餌台にいることが多いようです。餌台は高さ1メートルほどなのですが、地面から斜めに立てかけた丸太をヨイショヨイショと登り、餌容器に入りこんでいるすがたも見られます。
 小さい体ながら、ずいぶんイカツイ爪があり、これで丸太を登っていきます。尻尾の裏を木に密着させて体を支えながら登っていくのも、親そっくり。でも、生後数日のころは、餌台に登ったものの、降りられないのか、しばらくウロウロしていることもありました。

 餌やりの時間は、午後3時半ごろから4時ごろが、おおよその目安。そのころ動くすがたが見られる可能性大です。授乳のようすも見られたらラッキー。針だらけのお母さんからミルクをもらうのは、大変な気がしますが、人間の勝手な見方でしょうか。イタタッ、ってならないんだろうか。
 餌台や地上にいないときは、地上の巣箱の入口付近にいますので、そっとのぞいてみてください。目をつぶって寝ていても、ときどき尻尾が動いたりしてラブリー。

 なお、展示場にあるのはケヤキの木ですが、すでに若葉ではなくなったせいかどうか、食い尽くされることはなさそうで一安心。また、シダレヤナギの葉っぱをやっているので、そっちをよく食べています。
 赤ちゃんの性別は、いずれ調べる予定です。まもなく更新する「東京ズーネット」でも動画を公開します。お楽しみに。

(2005年6月17日)



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