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トキ9羽が佐渡トキ保護センターへ
 └─多摩  2016/02/10

 多摩動物公園では、環境省が進めるトキ保護増殖事業に協力するため、佐渡トキ保護センターからトキを預かり、非公開での飼育繁殖をおこなっています。このたび、2015年に誕生したトキ9羽を、佐渡トキ保護センターへ移動することになりました。

移動するトキについて

移動予定日 2016年2月18日(木)
      ※悪天候により移送日が順延になる場合があります。

移動先   佐渡トキ保護センター

移動個体  ① オス 2015年4月23日生まれ
      ② メス 2015年4月23日生まれ
      ③ メス 2015年4月25日生まれ
      ④ オス 2015年4月27日生まれ
      ⑤ メス 2015年5月5日生まれ
      ⑥ メス 2015年5月15日生まれ
      ⑦ オス 2015年5月16日生まれ
      ⑧ オス 2015年5月16日生まれ
      ⑨ オス 2015年5月18日生まれ

      ※いずれも多摩動物公園生まれ


2015年生まれのトキ(左⑧・右⑥)

経緯

 動物を単独の施設で飼育すると感染症の発生にともない全滅の恐れがあるため、個体を複数の施設に分散して飼育する場合があります。環境省が進める保護増殖事業のトキについても、鳥インフルエンザ等の感染症対策として複数の施設に分散して飼育しています。
 都立動物園は40年以上にわたって佐渡トキ保護センターにおける飼育繁殖に技術協力をしてきた実績があることから、保全活動の調整機能をもつ野生生物保全センターがある多摩動物公園で、環境省の指示のもと非公開エリアで2007年12月からトキを飼育しています。
 このたびは保護増殖事業計画に基づき、2015年に繁殖した個体を佐渡トキ保護センターへ移動します。また、移動したトキは今後の放鳥計画により放鳥される予定です。

多摩動物公園のトキの飼育状況

 今回の9羽が移動すると、9羽(オス5羽、メス4羽)になります。

日本の飼育状況(放鳥した個体を除く。2016年1月29日現在、環境省より)

・佐渡トキ保護センター
  104羽(うち2015年生 9羽)
・佐渡トキ野生復帰ステーション
  32羽(うち2015年生 5羽)
・多摩動物公園
  18羽(うち2015年生 9羽)
・いしかわ動物園
  14羽(うち2015年生 4羽)
・出雲市トキ分散飼育センター
  6羽(うち2015年生 0羽)
・長岡市トキ分散飼育センター
  9羽(うち2015年生 3羽)
・佐渡市トキふれあい施設
  4羽(うち2015年生 2羽)

 合計187羽(うち2015年生 32羽)


(2016年02月10日)


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