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アイアイの「アラ」が、繁殖を目指してイギリスに旅立ちます
 └─上野  2015/09/07

 絶滅が危惧されているアイアイの繁殖を目指すため、上野動物園で飼育しているアイアイの「アラ」(メス)が、イギリスのジャージー島にあるダレル野生動物保全トラスト(Durrell Wildlife Conservation Trust)に移動することになりました。

移動するアイアイについて
(1)名前 アラ(Ala)(マダガスカル語で「森」の意味)
(2)性別 メス
(3)年齢 6歳3か月(2009年5月22日、上野動物園生まれ)


移動する「アラ」

移動予定日
 2015年9月10日(木)

経緯
 アイアイの生息地であるマダガスカルでは、環境破壊などでアイアイをはじめとする野生動物の多くが絶滅の危険にさらされており、国際的に連携して保全活動が進められています。
 上野動物園では、マダガスカル国立チンバザザ動物園との共同研究に取り組み、これまで7回の飼育下繁殖に成功しています。
 今回は、世界中の動物園におけるアイアイの遺伝的多様性を保持することを目的として2013年に開催された、アイアイ国際会議(Aye-aye International Master Planning Meeting)での議論に基づき、ブリーディングローン(※)によって「アラ」の移動をおこないます。

※ブリーディングローンとは、繁殖を目的とした動物の貸借契約のことです。異なる施設の間での動物の移動をおこないますが、所有権の移転を伴いません。

上野動物園のアイアイの飼育状況
 今回移動する「アラ」を除くと、8頭(オス4頭、メス4頭)になります。

※アジア地域でアイアイを飼育する施設は、上野動物園のみです。

(2015年09月07日)


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