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ご心配おかけしました、1歳のクロマグロが仲間入りしました!
 └─葛西  2015/06/22

 葛西臨海水族園では昨年(2014年)末から「大洋の航海者:マグロ」水槽でマグロ類が減少し、大変ご迷惑とご心配をおかけしています。2015年6月12日のニュースでお知らせしたとおり、昨日6月21日(日)の夕方、あらたなクロマグロを水槽に入れ、1尾だけ残っていたクロマグロとともに、本日6月22日(月)から見られるようになりました。

 神奈川県三崎港に運ばれてきたクロマグロは、高知県で畜養(若魚や成魚を生け簀などで育てること)されていた1歳魚で、全長80~90センチ、体重10~13キロの個体です。ここから葛西臨海水族園へと陸路で運び、77尾が本日から公開されました。


神奈川県三崎港でクロマグロを船からトラックに移す



葛西臨海水族園に到着したクロマグロを水槽へ運ぶ

 新しいクロマグロを迎えるにあたり、アクリルガラス面への衝突を防ぐために、目印としてテープを貼りつけることにしました。この方法はじつは、30年近く前に上野動物園の水族館でマグロ類の飼育試験の際にも試した方法です。一部水槽内が見えにくくなり、ご迷惑をおかけしますが、マグロたちが水槽に慣れるまでの数日間の予定ですのでご理解ください。

 こうした準備を整え、多くの職員が見守る中、水槽に新しいマグロたちが1尾ずつ放されました。残っている大型のクロマグロ1尾を意識したのか、新しいマグロたちは最初はやや高速で泳ぎ、少しハラハラさせられました。衝突防止テープが功を奏したのか、水槽内に放した直後のアクリルガラスへの接触はかなり少ないように思われました。しばらくすると水槽内は落ち着いたようすを見せ、小型のクロマグロたちは徐々に群れをつくって泳ぐようになり、先輩マグロとも折り合いをつけ、おたがいにうまく距離をとっているようで一安心です。


水槽に慎重に放す


群れをつくって泳ぐクロマグロたち。格子は衝突防止のために貼ったテープ

 今後、これまで以上にマグロ類の飼育展示に真摯に取り組み、大型クロマグロのダイナミックな群泳をふたたびご覧いただけるよう努めます。引き続き、ご支援をよろしくお願いします。

 なお、「大洋の航海者:マグロ」水槽前での各種イベントプログラムは現在中止していますが、水槽の状況が安定したら再開します。もうしばらくお待ちください。

◎動画:クロマグロを神奈川県三崎港から葛西臨海水族園に運ぶ(2015年6月21日撮影、2分49秒)


◎クロマグロ等の展示に関する取り組みの詳細については以下のニュースをご覧ください。
 ・クロマグロ等の展示について(2015年03月27日)
 ・マグロ水槽の展示種について(2015年04月02日)
 ・クロマグロ等の展示について──ハガツオとスマを導入します(2015年05月12日)
 ・クロマグロ等の展示について──ハガツオとスマが仲間入りしました(2015年06月03日)
 ・クロマグロ等の展示について──クロマグロの導入(2015年06月12日)

(2015年06月22日)


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