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国際生物多様性の日によせて
 └─上野  2015/05/22

 毎年5月22日は国連が定める「国際生物多様性の日」です。

 みなさんは、「生物多様性」が何かご存知ですか?
 「生物多様性」とは、生き物たちの豊かな個性とのつながりのことをいいます。地球上には3000万種もの多様な生き物がくらしているといわれています。これらの生き物はすべて、ときに直接的に、ときに間接的につながりあっています。

 この生物多様性には3つのレベルがあります。

 ・生態系の多様性 ── 山、森、川、海、湿原などの、様々な自然の形があること
 ・種の多様性 ── 様々な生き物の種類が存在していること
 ・遺伝子の多様性 ── 同じ種でも一頭一頭、異なる遺伝情報を持っていること

 野生動物を守っていくためには、この3つすべてが豊かであることが重要です。

 ところで、私たちヒトの場合はどうでしょう?
 私たちの生活も、たくさんの命によって支えられています。食べ物、飲み物、空気、気候、服、紙、木材、燃料、薬・・・数え切れない場面で、密接に関わっています。
 つまり、生物多様性を守ることは、私達の生活を守ることにもつながっていきます。

 みなさんは、生物多様性を守るためにしていることはありますか? 生物多様性にふれて、実感し、身近に感じることをはじめてみませんか? このサイトでは、生物多様性を守り、その恵みを受けつぐために、私達にできることを紹介しています。

【環境省 MY行動宣言】 http://undb.jp/action/spread-action/

 このページで触れられているように、動物園などに行って、生き物の生態や面白さを実感することは、生物多様性をより理解することにつながります。上野動物園は約400種の動物を飼育しています。ぜひ上野動物園に足を運んで、生物多様性を感じてください。

 そして、都立の動物園・水族園でも、生物多様性を守るため、様々な取り組みをおこなっています。詳しくは、下記のページをご覧ください。

【都立動物園・水族園の保全への取り組み】 https://www.tokyo-zoo.net/conservation/index.html


〔上野動物園 教育普及係 亀田愛子〕

(2015年05月22日)


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