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コキサカオウムの展示
 └─上野  2014/10/10

 コキサカオウムはオウム目オウム科に分類され、東南アジアに分布する鳥です。2008年、保護されたコキサカオウムの雌雄が警察署から上野動物園に来園したのですが、展示するスペースがなく、西園の非公開施設内のインコ・オウム用大型ケージで飼育していました。

 そのコキサカオウムの雌雄を、このたび東園のバードハウス2階で展示することになりました。西園から東園へ移動することになりました。

 オスよりメスの方が人に慣れているようだったので、まずはメスを展示しました。来園者から見られる環境に置かれたメスは、ガラスごしに飼育係や来園者を目にすると寄ってくることはあるものの、えさを食べてくれません。

 一方、後から展示したオスは新しい環境や飼育担当者に驚いているようすでしたが、時間がたつにつれて樹木などをかじったり、えさを食べたり、落ち着きを見せるようになりました。

 しかし……メスはあいかわらずえさを食べません。羽を膨らませたり、よい状態ではないようです。結局、これまで長年使ってきたインコ・オウム用大型ケージを展示室の裏側に置き、その中に入れることにしました。するとケージに戻した途端、メスは勢い良くえさを食べ始め、すっかり元気になりました。

 しばらくオス1羽だけを展示しますが、メスも広い展示室に出られるよう、時間をかけて慣れさせていくつもりです。

写真:コキサカオウムのオス

〔上野動物園東園飼育展示係 佐々木麻衣〕



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