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エイそっくりなサメ「コロザメ」がやってきた!
 └─葛西  2014/07/11

 2014年6月25日、葛西臨海水族園館内に入ってすぐの水槽「大洋の航海者:サメ」に新顔のコロザメがやってきました。

 コロザメは主に東北から沖縄諸島、朝鮮半島南岸、台湾、中国東シナ海南部、南シナ海沿岸の水深100〜300メートルの砂地に生息しており、ときおり水深50メートルより浅い砂地にも現れます。今回水族園にやってきたコロザメは東伊豆の定置網で捕れ、漁師さんから譲り受けたものです。

 コロザメはふだんは砂に潜っていることが多く、砂に隠れて魚やエビ、カニといった甲殻類などを待ち伏せして食べます。平たい体をしており、一見するとエイに見えますが、じつはサメなのです。

 では、サメとエイの違いは何なのでしょう。分類上サメとエイは同じ板鰓亜綱(ばんさいあこう)に分類される魚です。鰓あなが頭の横側に開いているのがサメ、お腹側に開いているのがエイであるとされています。コロザメをよく観察してみると、体型はエイにそっくりですが、頭の横側に鰓あなが開いているので立派なサメのなかまです。

 現在この水槽にはコロザメと一緒に、エイのなかまのウシバナトビエイと、サメのなかまアカシュモクザメとツマグロを展示しています。エイやサメたちの鰓あなの位置を見比べるとともに、見た目はエイそっくりなサメのなかま「コロザメ」をぜひじっくり観察してください。

写真:平たい体のコロザメ

〔葛西臨海水族園飼育展示係 遠藤周太〕

(2014年07月11日)



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