ニュース
トナカイが生まれました
 └─多摩  2014/06/13

 2014年5月5日、多摩動物公園でトナカイの「ノンノ」がオスの子を出産しました。父親は「イコロ」です。

 その日の朝、ノンノはいつものように群れの仲間たちと一緒に放飼場で採食していましたが、早々に切り上げて自分で寝室に入りました。そして、30分ほどで赤ちゃんが誕生。子は数時間後には立ち上がり、母親のおっぱいを探し始め、午後にはミルクを飲むようになりました。

 母子は群れから離れてしばらく過ごした後、5月14日に放飼場へ出て、初めてほかのトナカイたちと合流しました。

 子は母にしっかりとついて歩いてます。寝室と放飼場との間には数か所坂があり、子は初めのうちは坂の下り方がわからず、先に行ってしまった母と離れてしまうと鳴いていました。しかし、まもなく坂にも慣れ、今ではおとなのトナカイたちと一緒に行動しています。

 暑いときは日陰で座って休んでいますが、全身黒い毛で覆われているので、わかりづらいことがあるかもしれません。

 生後2週間ほどで、母のまねをして餌を口にするようになりました。生後1か月ほど経った現在、角が生えてきました。日ごと見られる子の成長ぶりには本当に驚かされます。

写真上:トナカイのオスの子
写真下:トナカイの母子(母親は換毛中)

〔多摩動物公園南園飼育展示係 生井澤初枝〕

(2014年06月13日)



ページトップへ