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さようなら、シロオリックスの「サフラン」
 └─多摩  2014/05/13

 昨日2014年5月12日の夜、多摩動物公園で飼育していたシロオリックスのメス「サフラン」が死亡しました。年齢は7歳3か月。原因不明の消耗に起因する心不全でした。

 今年の3月29日、サフランはメスの子ども「サクラ」を出産し、子育て中でしたが、4月21日に突然放飼場で元気を失ったようすとなり、翌日から立ち上がることができなくなったため、点滴等の治療を毎日続けていました。

 サフランが立てなくなった当初、子のサクラはようやく青草を少し食べ始めたばかりで栄養はまだ母乳が中心でした。サフランは寝たままでも授乳していましたが、容態の悪化にともなって乳の出が悪くなり、サクラは青草や干草をよく食べるようになりました。また、乳を飲めなくても、サクラは多くの時間、母親サフランのそばに寄り添っていました。

 昨日5月12日の夕方、初めてサクラが固形飼料を食べました。サフランはそれを見てあたかも安心したかのように、その後静かに息を引き取りました。おっとりとした性格のサクラですが、この3週間でずいぶん成長しました。ここまでサクラを育ててくれたサフランに、ありがとうの言葉をおくります。

◎サフランに関するニュース
 「シロオリックスも誕生!」(2007年2月2日にサフラン誕生。2007年03月02日記事)
 「シロオリックス赤ちゃんの成長」(2007年04月13日記事)
 「シロオリックス、親子でダブル出産」(サフラン初産、モンブランは3度目。2010年07月08日記事)
 「シロオリックス、『ブルーム』に続いて『サフラン』が出産!」(サフランがサクラを出産。2014年04月07日記事)

◎東京ズーネットBBの動画から
 「シロオリックス、2組の親子」(サフランとモンブラン出産後。2010年07月23日撮影)

(2014年05月13日)



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