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初登場!ノコギリザメの展示
 └─葛西  2014/02/14

 2014年2月6日から葛西臨海水族園深海コーナーの「深海 III」水槽でノコギリザメの展示を始めました。

 今年で開園25周年を迎える葛西臨海水族園の歴史の中でノコギリザメを展示した記録はなく、今回が始めての挑戦です。

 ノコギリザメは北海道から沖縄諸島に分布し、水深10〜800メートルと幅広い水深の砂泥底に生息するサメのなかまです。特徴は名前にもあるように、細長く伸びたノコギリ状の吻部です。このノコギリ状吻部を使って、餌となる甲殻類などを砂の中から掘り出して食べるといわれています。

 今回展示したノコギリザメは、全長約1メートルほどの個体です。1月23日に静岡県熱海市網代の定置網に入ったものを漁師さんから分けていただき、葛西臨海水族園に搬入しました。

 その後、非公開の施設で飼育していましたが、状態が落ち着いたため、深海コーナーにデビューすることになりました。

 水槽の底で、体を反らせて立派なノコギリを持ち上げるさまはカッコよく見えます。

 残念ながらこの個体は水族園に来て以来、まだ餌を食べていません。ほかの水族館の報告では、餌を食べ始めるのに3か月もかかったことがあるそうです。現在、あの手この手で1日も早く餌を食べてもらおうと奮闘中です。

 今度のお休みは「VisitほっとZoo2014」キャンペーンの「ほっとポイント」である水族園深海コーナーを見にお出かけください。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 雨宮健太郎〕

(2014年02月14日)



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