ニュース
オリイオオコウモリが来園しました
 └─井の頭 2013/11/29

 井の頭自然文化園熱帯鳥温室から引っ越して約半年経ち、仮設オオコウモリ舎の動物たちも新しい環境に慣れ、今ではそれぞれ落ち着いた生活を送っています。

 そんな仮設オオコウモリ舎に、新しい仲間が加わることになりました。オリイオオコウモリのオスとメスの2頭で、ともに「沖縄こどもの国」生まれの4歳の個体です。2013年11月5日に来園し動物病院での検疫後、オスは11月13日、メスは11月16日に仮設オオコウモリ舎に移動しました。

 来園したコウモリが新しい環境で、ほかの動物たちとの同居生活はだいじょうぶだろうか、餌はちゃんと食べるだろうか、という担当者の心配をよそに2頭とも驚くほどあっさり新環境に慣れました。移動初日から餌をもりもり食べ、鳥たちが飛んでも気にもせずくつろいでいるようです。

 以前から仮設オオコウモリ舎にいたコウモリ2頭とも争うこともなく、とくにメス同士は仲良くなったようで2頭並んで寝ている姿がよく見られます。鳥たちも、新しい同居人を気にするようすはなくいつも通り過ごしています。

 来園したばかりですが、オスは夕方になると鳥がいても気にせず動きまわるマイペースな性格、メスは暗くなってからしか動かない少し警戒心の強い性格のようです。

 先住のコウモリたちの定位置は換気扇の上や観覧通路からは見えない場所でしたが、新しい仲間が加わって心境の変化でもあったのか、最近では観覧通路からもよく見える蛍光灯の枠にぶら下がっています。
 新しく来た2頭は以前からいる2頭に比べ、毛が明るく黄色っぽい色をしていますのでぜひ見比べてみてください。

写真上:新しく来園したオリイオオコウモリのオス
写真中:メス
写真下:みなで一緒に寝ています

〔井の頭自然文化園飼育展示係 久保田夕紀子〕

(2013年11月29日)



ページトップへ