葛西臨海水族園東京の海エリアにある「トピック」水槽に、ファインスポッテッドジョーフィッシュ(以下ジョーフィッシュ)の幼魚を展示しました。世界の海エリア「バハ・カリフォルニア」水槽で2013年6月18日に孵化した子どもたちです。
ジョーフィッシュのジョー(jaw)は「顎」という意味で、この魚の特徴は、なんといっても大きな口です。彼らは砂地に縦穴を掘り、その中でくらすのですが、砂だけではすぐに崩れてしまいます。そこで、口を使って貝殻やサンゴのかけらを運び、壁面に固めて補強をします。
また、オスはメスが産んだ卵を口の中に入れて、約10日間も守ります。
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「大きな口で卵を守る、ファインスポッテッドジョーフィッシュ」(2008年12月19日)
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「ファインスポッテッドジョーフィッシュ、展示開始」(2007年03月02日)
トピック水槽の子どもたちは孵化後約3か月で、まだ全長4センチ程度しかありませんが、体に比べて大きな口をもち、親に教えられなくても立派に巣を作っています。本能のなせる技ですね。
巣穴のメンテナンスをしたり、ちょこちょこと動いたりするかわいらしいジョーフィッシュの展示は、2013年9月25日までの期間限定です。お早めにお越しください。
写真:巣作り上手なジョーフィッシュの幼魚
〔葛西臨海水族園飼育展示係 細谷有莉沙〕
(2013年09月06日)