ニュース
ヒマラヤタールが生まれました!
 └─多摩  2013/07/12

 2013年多摩動物公園では、2頭のヒマラヤタールの子が生まれました。1頭目の誕生は6月12日にオスの子で母親はリサ、もう1頭は7月1日にユズがメスの子を産みました。2頭の子の父親はブラックです。

 ヒマラヤタールの子どもは、生まれたその日に個体識別用のイヤータグを装着したりマイクロチップを挿入したりします。生まれたばかりの子どもの耳にタグをつけると耳が垂れてきてしまうのですが、タールの子どもは生まれて3日も経つと簡単には捕まえられないので、生まれたその日に捕獲することにしています。リサの子には左耳に黄色、ユズの子には右耳に白のタグをつけました。

 生まれたばかりの子どもがいる母親は、子どもの歩調に合わせるように動いています。ときどき、子どもの姿が見えなくなると鳴き声でコミュニケーションをとっていますが、ヒマラヤタールの鳴き声は、「ミュウ〜」とちょっと甲高く、鳴くときにほとんど口を開けません。ちょっと変わった感じの鳴き声のうえ、口を開けないので、どのヒマラヤタールが鳴いているのかわからないことがあります。

 ところで今年生まれの子どもの名前ですが、ユズの子どもには、7月の花ということとユズの一字をとって「ユリ」と名付けました。リサの子どもには、なかなか名前が付きませんでしたが、結局「ゴン」と名付けました。

 ユズ親子と「ゴン」が一緒にいることもあります。親が餌を食べに行くと、子どもは2頭で岩陰に休んでいたりします。2頭の子どもタールの成長を見守っていきたいと思います。

写真上:リサとゴン親子
写真下:(左)ユズ(中)ゴン(右)ユズの子どものユリ

〔多摩動物公園南園飼育展示係 土屋泉〕

(2013年07月12日)



ページトップへ