先日、葛西臨海水族園「大洋の航海者：マグロ」水槽に、１歳のクロマグロを搬入しました。クロマグロの搬入は、水族園の恒例行事です。2013年は、長崎県の五島列島から、約40尾を輸送しました。搬入作業はスタッフ総出の一大イベントです。今回も、50人以上のスタッフが搬入作業に関わりました。

　五島から神奈川県三崎まで活魚船で海上輸送し、そこから水族園まで活魚トラックで陸送しました。水族園に到着してから水槽まで、マグロ類輸送用の担架を使用し、人の手で運びました。魚と海水が入った担架は重く、マグロが尾びれを振ってバタバタと暴れることもあるため、落とさないように素早く運ぶだけでも一苦労です。水槽へ入れる直前に、個体識別のためのマイクロチップを挿入し、いざ！水槽に放流です。スッと泳いでいくもの、運搬中に暴れ疲れたのかフラフラ泳いでいくもの、とさまざまでしたが、水槽に入れたクロマグロは元気に泳いでいます。

　現在、水槽内には約140尾のクロマグロを展示しています。一番大きなもので推定５歳全長約170センチ、体重約100キロですが、今回搬入した１歳魚は約80センチ、10キロ程度しかありません。ぜひ、水槽内で大きさを比べてみてください。

写真：１歳のクロマグロ

〔葛西臨海水族園飼育展示係　細谷有莉沙〕

（2013年07月12日）