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マレーグマの展示再開
 └─上野  2013/06/28

 2013年5月20日から6月14日まで、上野動物園マレーグマ放飼場の改修工事のため展示を中止していましたが、工事が完了し、クマたちの展示を再開しました。

 今回改修したのはやぐらです。展示場の中央にはクマが登れるようにやぐらを組んでいますが、劣化し倒壊の恐れが出てきたために交換しました。交換と簡単にいっても、1本が長さ約7メートル、重さ約400キロあります。到底人力ではおこなえず、重機を使って1本1本吊しながら放飼場へ運び込み組み上げてもらいました。

 工事が終わり、新たなやぐらを見たクマたちの反応はそれぞれです。見知らぬものがあるため近づかない個体、警戒しながらもやぐらの上に上がる個体、まったく気にぜず今まで通りに振る舞う個体、はじめは警戒したものの新たなおもちゃを手に入れたといわんばかりに樹皮をはがし始める個体など。我々と同じようにクマにも個性があり、見ていて面白い反応でした。

 今回のやぐらは、今までと少し組み方を変えてあります。クマたちがやぐらの上の方まで登りやすいように傾斜を緩やかにして、上段にはクマがわたりやすいように太い材を設置してあります。まだまだ、上段に上がるクマが少ないですが、これからフィーダーなどを設置してクマたちが楽しめる放飼場をつくっていこうと考えています。

 また、工事期間中はクマ舎室内へ収容していたハクビシン、コツメカワウソの展示も再開しています。みなさんのお越しを動物ともどもお待ちしています。

写真上:改修前のやぐら
写真下:新しいやぐら

〔上野動物園東園飼育展示係 齋藤圭史〕

(2013年06月28日)



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