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グレビーシマウマ「ラスク」をよろしく!
 └─多摩  2013/06/21

 以前のニュースでお知らせしましたが、多摩動物公園で2013年5月30日にグレビーシマウマの子どもが生まれました。父親はアンディ(12才)、母親はライチ(14才)で、母親の名前の頭文字をとって、ラスクと名付けました。

 ライチにとっては3回目の出産となりました。そして、ラスクを含め3回ともオスの子どもです。健康で元気に育っているので、贅沢をいってはいけないのですが、オスの子どもは施設の状況や繁殖計画の点から、おとなになる前にほかの動物園に行ってしまうことになります。担当者としては「またいなくなってしまう……」と思いちょっと残念ですが、しばらくはカワイイ姿をお見せできると思います。

 ラスクは30日の朝、発見したときにはすでに生まれていましたが、まだ時間がたっていなかったようで、左耳が少し内側に折れるように傾き、たてがみはグレーでべったり固まっているような感じでした。正直、見た目はあまり良くありませんでした。しかし、その後まもなくするととても元気に動きまわり、ライチもよく面倒を見ていて哺乳も順調だったので心配はありませんでした。

 生まれて半月以上たった今でも少したてがみはボサボサですが(じつは母親のライチもボサボサ)、きれいに黒白の縞模様になり、ちょっとしたチャームポイントになっています。さらに、胸の黒い縞の中心に白くぬけた模様は、よく見ると小さいハート型になっていますので探してみて下さい。

 さて、ご存じのとおり「ラスク」はパンを使った焼き菓子の名称です。シマウマに命名してから確認したのですが、多摩動物公園と上野動物園では「しまうまチョコラスク」という美味しいお菓子を販売しています。シマウマの「ラスク」を見た後は、お菓子の「ラスク」をぜひお土産にいかがですか?

「グレビーシマウマの赤ちゃんが2年ぶりに誕生!」(2013年06月13日)

写真上:生まれた当日のラスク
写真中:ライチとラスク親子
写真下:しまうまチョコラスク

〔多摩動物公園北園飼育展示係 高原由妃〕

(2013年06月21日)



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