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オグロプレーリードッグの子ども、続々登場
 └─上野  2013/05/17

 上野動物園バイソン舎では、2013年もオグロプレーリードッグの子どもが誕生しています。

 野生のオグロプレーリードッグは、北米の草原に生息しており、巣穴を掘って生活しています。

 上野動物園でも、放飼場内の巣穴で生活し、出産も巣穴の中でおこないます。子どもは毛のない赤裸の状態で生まれ、眼が開く生後1か月ほどまでは巣穴の中で親と過ごします。その後、徐々に親子で放飼場に出てきます。

 例年、ゴールデンウィーク前後に子どもが放飼場に出てきて、この時期の風物詩にもなりつつあります。今年は4月28日に1頭目の子どもが出てきました。その後、続々と放飼場に現れ、5月13日現在全部で5頭の子どもを確認しました。

 5頭目の子どもは、放飼場にデビューする瞬間に立ち会うことができました。恐る恐る木の穴から顔を出し、先に外に出た先輩の子どもに後押しされながら、10分ほどかけて出てきました。この子どもにとっては、生まれて初めての大冒険だったことでしょう。しかし、外に出るとすぐに青草に向かってよちよちと歩いていき、先輩の子どもやおとなと同様に、両手で青草をもちながら食べ始めました。

 巣穴の中で子育てをしている間は、できる限り親子が静かに過ごせるよう覗いたりせずにそっとしています。そのため、今年誕生した子どもの数は、巣穴から出てくるまで実際のところはわかりません。何頭が誕生したかは、乞うご期待です。

 悪天候の日は、おとなも子どもも巣穴に入っていることが多く、ご覧いただけないこともありますが、穏やかな天候の日には、よく放飼場に出てきていますので、ぜひプレーリードッグの親子に会いにいらっしゃってください。

写真上:左の木の穴の中にいるのが5頭目の子
写真下:青草を食べるようす

〔上野動物園東園飼育展示係 猪股康真、宇野なつみ〕

(2013年05月17日)



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