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アカハシコガモのひな
 └─多摩  2013/05/03

 2013年4月7日、多摩動物公園フラミンゴ舎に2羽のひなが誕生しました。というとほとんどの方がフラミンゴのひなだと思われたかもしれませんが、今回はフラミンゴではなく、同じ展示場に同居するもう1種の鳥「アカハシコガモ」のひなをご紹介します。

 多摩動物公園では現在、133羽のオオフラミンゴと一緒に、21羽のアカハシコガモを飼育しています。ふだんは、鮮やかなピンク色のフラミンゴにばかり注目が集まり、来園者にも「なんでカモが混じってるの?」と疑問に思われたり、「野生のカモが勝手に入ったんだろうね」と侵入者扱いされることもしばしばですが、彼らも立派なフラミンゴ舎の仲間です。

 アカハシコガモは主にアフリカ南部の塩水性の湖などに生息し、食性もフラミンゴと似通っているため、当園ではフラミンゴと一緒に飼育展示しています。その名の通りくちばしが赤く、カモ類の中では小型の種なので、孵化したひなも小さく、人間の掌よりも小さいくらいです。

 そんなひなたちが親の後ろを一生懸命ついていく姿はとても愛らしく、元気いっぱい動き回って愛嬌をふりまいているのですが、悲しいかな、広いフラミンゴ舎の中ではやっぱり目立ちません。

 ひなの成長は早く、小さなアカハシコガモの小さな小さなひなたちをごらんになれる時期はとても短いので、ご来園の際にはぜひ、大きなフラミンゴの足元で元気いっぱいに動きまわるひなたちを探してみてください。

写真上:アカハシコガモの親子
写真下:2羽のひな

〔多摩動物公園北園飼育展示係 尹永洙〕

(2013年05月03日)



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