2013年4月13日、井の頭自然文化園水生物館でカイツブリのひなが孵化しました。2009年の孵化から5年連続、6回目の繁殖となります。
カイツブリのひなは、孵化するとすぐに親の背中にもぐりこみ、そこでしばらくのあいだ過ごします。3月21日に産卵を確認してから22日目のこと、巣の上の親の背中が少し膨らんでいるように見えました。飼育係員が餌を投げ入れたところ、親が巣から降りたときに背中のひなを確認しました。
15日と16日にも孵化したので、現在3羽のひなが見られるはずですが、今はまだ親の背中の羽の下にいることが多いので、姿が見えないときには親の背中に注目してみてください。ちょこんと小さな頭をのぞかせることがあるでしょう。
餌は1日に7〜8回与えています。タイミングがよければ、親がひなに餌を与えているところを見られるかもしれません。
あと2週間もすると、ひなは親の背中に入り込めないほど成長し、水面に浮いて過ごすようになります。かわいい子育てのようすをお見逃しないよう、お早めにご来園ください。
写真上:巣の上の親子
写真下:カイツブリのひな
〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 金原功〕
(2013年04月19日)
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