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ミナミコアリクイ「ひなた」誕生
 └─上野  2013/03/22

(ミナミコアリクイ「ひなた」は健康管理のため、2013年4月30日から公開を中止しています。)

 2013年2月15日、上野動物園のミナミコアリクイに子どもが生まれました。当園では初めての繁殖です。性別はメスで、名前は「ひなた」と付けました。

 ミナミコアリクイは母乳が出ない個体がいるという情報を聞いていたので、出産当日と翌日も母親「アイ」の母乳が出ているかチェックしましたが、残念ながら滲んでもいませんでした。しかし子どもの面倒はよくみているので、親から取り上げて完全に人工哺育にしてしまうのではなく、哺乳だけして親に戻すという介添え哺乳を実施しています。

 子どもは誕生時の体重が198グラムで、他園のミナミコアリクイ誕生時の体重と比較するととても小さく、約1か月経ってやっと300グラム台になりました。最近はミルクの飲みもよく、体つきもしっかりしてきました。はじめはアイの背中に乗って移動するときに落ちてしまうことも多かったのですが、徐々に減ってきています。

 日中アイといっしょに寝ていると姿が見られないこともありますが、ぐんぐん成長している「ひなた」にぜひ会いに来てください。

写真:「アイ」の背中に乗る「ひなた」

〔上野動物園東園飼育展示係 前田美幸〕

(2013年03月22日)



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