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水中の小さなカエル、コンゴツメガエル展示開始
 └─上野  2013/02/08

(2013年3月26日追記:下記コンゴツメガエルは展示を中止しました。ご了承ください。)

 上野動物園両生爬虫類館では、2013年1月27日から「コンゴツメガエル」の展示を始めました。名前のとおり、アフリカ西部のコンゴなどに生息し、後肢の指にツメがあるカエルです。

 一生を水の中で過ごすカエルなので、展示水槽には陸がなく水がたっぷり入っています。現在体長約2センチの小さなカエル10頭が入っていますが、このカエルは成体になっても体長3〜4センチほどです。基本的には水槽の底にいてじっとしていたり、はうように泳ぎまわったりしています。前肢にも後肢にもみずかきがあり泳ぎは得意です。とくに、息つぎのために水面まで一気に泳いでくるときのスピードはなかなかのものです。

 コンゴツメガエルは、体が平たく頭は小さめで、一般的なカエルとは少し違った見た目をしていますが、餌の食べ方もほかのカエルとは違う特徴的なものです。多くのカエルは大きな口を開け舌を使って獲物を捕まえますが、コンゴツメガエルは舌をもたないため、吸い込むようにして餌を食べます。動物園では、赤虫(ユスリカの幼虫)などを与えていますが、まるで麺類を食べるように細長い赤虫を「ツルッ!」と食べてしまいます。餌は不定期に与えていますので、運よく食べているところに出会えたらじっくりごらんください。

 見逃してしまいそうな小さなカエルですが、ぜひ一歩立ち止まって見てください。両生類コーナー右端の水槽で、お待ちしています。

〔上野動物園両生は虫類館飼育展示係 髙柳真世〕

(2013年02月08日)



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