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さようなら、グレビーシマウマ「ノバータ」
 └─多摩  2013/01/04

 多摩動物公園のグレビーシマウマ「ノバータ」(右写真)が死亡しました。

◎死亡したグレビーシマウマ

 名前  ノバータ
 性別  オス
 死亡日 2012年12月31日(月)14時47分
 年齢  22歳
 死因  老衰

◎「ノバータ」について

 1990年7月13日、旧チェコスロバキア共和国ドゥヴール・クラーロヴェー動物公園生まれ。

 1991年6月7日に多摩動物公園に来園し、2頭のメスとの間に3頭の子(オス1頭、メス2頭)をもうけました。グレビーシマウマは人にはあまりなつく行動は見せませんが、ノバータは体に直接ブラシをかけることができるほど人になれており、温厚な性格の個体でした。

 12月31日、通常どおり運動場に出しましたが、午後に入って運動場で倒れているのを発見し、14時47分に死亡を確認しました。解剖の結果、内臓等には異常は認められませんでしたが、歯が磨り減っていました。最近食欲が落ち、食べる草の量も減っていたため、歯の摩耗との関係が考えられます。

 飼育下にあるグレビーシマウマの国内最高齢が24歳8か月(当園の「ハルコ」メス、2002年9月死亡)であることと比べても、22歳5か月で死亡したノバータはとても長生きの個体だったといえます。

◎当園での飼育状況

 当園のグレビーシマウマは、4頭(オス1、メス3)になりました(死亡したノバータは含みません)。

※グレビーシマウマは、ワシントン条約附属書I表に記載されており、IUCNレッドリスト絶滅危惧種、および東京都が繁殖に力を入れる「東京都ズーストック種」に指定されています。

<関連する過去のニュース>
シマウマ、ノバータの苦悩(2007年12月)
グレビーシマウマの「ライム」誕生(2009年5月)
  ※ライムの父親がノバータ。 ライムの動画はこちら
グレビーシマウマ「ノバータ」の日常(2012年3月)


写真:死亡2日前のノバータ

(2013年01月04日)



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