以前の記事でお知らせしたとおり、ニホンコウノトリのメス２羽が2012年12月17日、井の頭自然文化園に無事来園し、「武蔵野ハビタット」での公開が始まりました。

・「ニホンコウノトリの来園」（2012年12月15日）

　最初は初めての場所を警戒してか、２羽一緒に慎重に探索していましたが、翌日にはもう落ち着きを見せてゆっくりと歩きまわるようになり、早くも広い放飼場が気に入ったようで、私たちもほっと一安心といったところです。

　今のところハビタット展示の先輩であるタンチョウやヤクシカともトラブルなく、なかよく過ごしています。というか、先輩タンチョウの方が新入り２羽に遠慮してみずから距離を置いている印象があり、ヤクシカも新しい仲間を興味津々に見つめています。

　早くこの新環境にもっと馴れて、ヨーロッパのいい伝えどおりに、ツシマヤマネコはじめ園の多くの仲間に赤ちゃんを運んで来てくれるように願っています。

（追記：残念ながら2013年２月20日、２羽のうち１羽が死亡しました。）

〔井の頭自然文化園飼育展示係　山本藤生〕

（2012年12月21日）