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日本初公開!ジャイアントホークフィッシュ
 └─葛西  2012/10/05

 2012年9月25日から葛西臨海水族園「東京の海」エリアのトピック水槽で展示を始めたジャイアントホークフィッシュは、名前にジャイアントと付くように、ゴンベ科の中では世界最大級で、全長50センチを超えます。カリフォルニア半島からガラパゴス諸島にかけての太平洋沿岸の浅い海に分布しています。

 ゴンベ科の魚は世界に50種ほどが知られ、多くがサンゴ礁などの浅い海にすんでいます。10センチ前後の小型の種が多く、体の模様が斬新で色が鮮やかな種が多いのも特徴です。あまり泳ぎ回らず、サンゴや岩の隙間などでじっとしていて、眼だけをキョロキョロと動かして、餌がいないか、敵がいないかと周囲をうかがうなど、愛嬌がありダイバーには人気の魚です。

 口には鋭い歯があり、魚やイカ、カニなどを食べます。展示している個体は全長が30センチほどで、水槽ではじっとして周囲をうかがっています。体には全身複雑な模様があり、緑を基調とした鮮やかな体色です。大きな体に似合わず動きはとてもすばやくパワフルで、喧嘩っ早いのも特徴です。ほかの魚の餌をすばやく奪い取るため、飼育係は給餌に手を焼いています。

 なかなかほかの魚と一緒に展示することが難しいため、今回、トピック水槽で単独での展示を始めました。10月までの期間展示ですので、お早めにごらんください。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 中村浩司〕

(2012年10月05日)



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