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「クマたちの丘」小動物コーナーのニューフェイス
 └─上野  2012/09/21

 みなさんは上野動物園「クマたちの丘」のツキノワグマ放飼場とヒグマ放飼場との間に、小動物を展示しているのをご存知でしょうか? 今回新たにカヤネズミとハタネズミが仲間入りしましたのでご紹介します。

 今までの小動物展示は、クマ以外に冬眠する動物を紹介するコーナーでした。しかし、「クマたちの丘」の展示は、冷帯、温帯、熱帯の3つの地域に区分され、小動物の展示スペースは温帯に区分された場所にありますので、冬眠しない日本のネズミ2種類も展示しようということになったのです。

 カヤネズミは、ススキやチガヤの葉で球状の巣を作ります。巣材としてワラを入れ、巣を作るために細い茎を登り降りするとき、尾を上手に物に巻き付ける姿がよくわかるように、巻き付け用にわざと細い木を入れてあります。

 ハタネズミのほうは、最長40〜50メートルにおよぶトンネルを作る特徴があるので、展示水槽をアクリルで加工し、トンネルを掘って地下を動いているようすをごらんいただけるようくふうしました。

 冬になれば、冬眠するネズミと冬眠しないネズミの比較展示もおこないますので、クマたちの丘にいらした際には、クマだけでなく、ぜひ小動物にも注目してください。

写真上:カヤネズミ
写真下:ハタネズミ

〔上野動物園東園飼育展示係 野島大貴〕

(2012年09月21日)



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