2012年3月ごろ、上野動物園東園のバードケージで飼育しているオニオオハシのペアに、巣箱を気にするそぶりが見えたため、4月に入り繁殖を目指して巣箱の改良をおこないました。
その結果が繁殖につながり、7月9日には3羽のひなが無事巣立ちました。
上野動物園の歴史の中で、初めての繁殖です。また、国内の動物園では、3羽同時にひなが見られるのは珍しいことのようです。
日に日に成長を続けるひなですが、親より短く色も黄色いくちばし、親より薄い色の目元、親に餌をねだる姿などが、まだまだ幼さをきわだたせています。
・2012年7月6日撮影の動画(約20秒)
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親に比べると体型が何かアンバランスな雰囲気のするオニオオハシのひなたち、ぜひバードケージに見にいらっしゃってください。
(追記:2012年8月10日、親の発情にともなって、ひなが驚くような反応を見せたため、安全を優先して、ひなを隣のケージに移動しました。)
写真上:巣立ち前のひな
写真中:巣立ち後
写真下:目元が黄色くなってきた。左は親鳥
〔上野動物園東園飼育展示係 前田美幸〕
(2012年07月27日)