葛西臨海水族園世界の海エリア「チリ沿岸」水槽の主役は、世界最大のフジツボ「ピコロコ」です。今回このピコロコをみなさんにじっくりと観察してもらえるように、水槽内の擬岩を新しくして、レイアウトを大きく変更しました。
ピコロコの観察ポイントは、なんといっても蔓脚(まんきゃく:殻の口から出し入れして水中の餌を捕らえるための器官)を使った食事のようすです。
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この食事のようすを、お子さんから大人の方まで観察しやすい高さになるようにピコロコを配置しました。
また、ピコロコが蔓脚をできるだけ長い時間使うよう、水槽内の水の流れ方もくふうしています。水の流れにただようプランクトンを、蔓脚で器用に捕まえて食べるようすは見ていて飽きません。
ピコロコやイガイのなかまであるチョルーガ、ひょうきんな顔をしたホースフィッシュなどがいるこの水槽では、海の中に潜って大きな岩の壁にしがみつきながら観察しているイメージでごらんいただきたいと思います。
ぜひ、リニューアルした「チリ沿岸」水槽を見に水族園にお越しください。
写真:リニューアルした「チリ沿岸」水槽
〔葛西臨海水族園飼育展示係 雨宮健太郎〕
(2012年05月25日)