大島公園動物園のゾウガメ屋内展示場の一角に、オニオオハシを展示しました。オニオオハシは南米アマゾンの熱帯雨林に生息する鳥類で、2011年10月にガイアナ共和国から来園しました。
オニオオハシといえば、まず目につくのは巨大で鮮やかな黄色のくちばしでしょう。全長の3分の長さを占めるくちばしは、見た目に反して非常に軽く、細かく切った果物を器用につまむことができます。
多くの鳥はくちばしを使って、餌をついばむようにして食べますが、オニオオハシはつまんだ餌を上部に投げ上げ、落ちてきたところを飲み込むという一風変わった食べ方をします。
この巨大なくちばしにはどんな役割があるか昔から議論されていました。求愛行動や果実をとるのに適しているという意見もありますが、最近の研究で体温を下げる必要があるときに体内の熱を逃がすラジエーターの役割があることがわかりました。
愛嬌のある容姿や面白い餌の食べ方など、見どころいっぱいのオニオオハシをどうぞごらんください。
〔大島公園動物園 大賀幹夫〕
(2012年02月24日)
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