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カイツブリが姫路市立水族館へ旅立ちました
 └─井の頭 2011/08/26

 井の頭自然文化園水生物館生まれのカイツブリ2羽が、兵庫県の姫路市立水族館へ移動しました。

 2011年6月3日のニュースでカイツブリのかわいらしい4羽のひなが成長するようすをお伝えしました。
「カイツブリのひな、順調に成長中」

 その後も順調に成長し、採血による性別検査をおこなったところ、オス2羽とメス2羽だとわかりました。そのうちのオスとメス1羽ずつが姫路市立水族館の要望で移動することになり、2011年7月28日に旅立ちました。新たな生活場所で、元気に過ごしていると思います。

 さて2011年8月現在、水生物館に残った2羽の若鳥たちも体の大きさはほとんど親鳥と変わらないほどに成長し、潜水して餌の小魚(モツゴ)をとらえることができるまでになりました。でも、行動や容姿が親鳥と同じようになるには、もう少し時間がかかりそうです。

 頭の横の羽毛も、親鳥とは違って赤茶色に生え替わってはおらず、顔つきにひなの面影が残っています。

 水に潜って小魚を追うときも、親鳥のようにきれいには潜れません。水に潜る際、親鳥たちは水しぶきをほとんどあげないのに、若鳥たちはダイナミックにしぶきをまき散らします。水中にいる時間も親鳥のほうが長いようです。

 カイツブリのようすは、水生物館入ってすぐの「近年の井の頭池」水槽でごらんください。

写真上:カイツブリの若鳥
写真下:潜水中

〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 中沢純一〕

(2011年08月26日)



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