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魚が「出産」? シャイナーサーフパーチ
 └─葛西  2011/01/28

 魚が「赤ちゃん」を産みました。「えぇ~、うっそ~!?」いいえ、うそではありません。

 葛西臨海水族園世界の海エリアの「カナダ沿岸」水槽で見られるシャイナーサーフパーチはウミタナゴのなかまで、卵胎生という特殊な繁殖形態をもっていて、卵がメスのお腹の中で守られて孵化し、親と同じ形の子どもが産みだされるのです。

 子どもの大きさは体長3センチメートルくらいで、親の体長が12センチメートルくらいなので、かなり大きな「赤ちゃん」です。今回こんな大きな「赤ちゃん」が同じ親から10尾も生まれました。これでも少ないほうで、通常は20尾近くが一度に生まれるようです。

 生まれたての「赤ちゃん」は泳ぐのがうまくないので、自然界ではほかの生物に捕食されたりしてしまうようです。

 当園で今回生まれた赤ちゃんは、8尾が元気に泳いでいます。成長が早いので、「赤ちゃん」らしい姿のうちにおこしください。なお出産シーンは、当園の情報コーナーでごらんになれます。衝撃映像を見にぜひお立ち寄りください。

*出産の瞬間をとらえた動画
 Windows Media形式QuickTime形式

写真:親の腹側に注目。子どもの尾びれが出はじめている。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 飛田英一朗〕

(2011年01月28日)



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