魚が「赤ちゃん」を産みました。「えぇ~、うっそ~!?」いいえ、うそではありません。
葛西臨海水族園世界の海エリアの「カナダ沿岸」水槽で見られるシャイナーサーフパーチはウミタナゴのなかまで、卵胎生という特殊な繁殖形態をもっていて、卵がメスのお腹の中で守られて孵化し、親と同じ形の子どもが産みだされるのです。
子どもの大きさは体長3センチメートルくらいで、親の体長が12センチメートルくらいなので、かなり大きな「赤ちゃん」です。今回こんな大きな「赤ちゃん」が同じ親から10尾も生まれました。これでも少ないほうで、通常は20尾近くが一度に生まれるようです。
生まれたての「赤ちゃん」は泳ぐのがうまくないので、自然界ではほかの生物に捕食されたりしてしまうようです。
当園で今回生まれた赤ちゃんは、8尾が元気に泳いでいます。成長が早いので、「赤ちゃん」らしい姿のうちにおこしください。なお出産シーンは、当園の情報コーナーでごらんになれます。衝撃映像を見にぜひお立ち寄りください。
*出産の瞬間をとらえた動画
Windows Media形式、
QuickTime形式
写真:親の腹側に注目。子どもの尾びれが出はじめている。
〔葛西臨海水族園飼育展示係 飛田英一朗〕
(2011年01月28日)