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バードハウス2階のニューフェイス
 └─上野  2010/12/24

 上野動物園東園のバードハウス2階で、ガラス展示室に2010年12月13日からニューフェイスが仲間入りしたのでお知らせします。

 入って右側最初の1号室には、ルリゴシボタンインコの大群のみ展示していましたが、コミドリコンゴウインコのメス1羽がお目見えしました。ルリゴシボタンインコより二回りほど大きくて、同じように緑色のインコです。南米原産のコンゴウインコのなかまで、アフリカ原産のルリゴシボタンインコとは生息地が違いますが、大きなトラブルもなく一定の距離を保ちながら仲良く暮らしています。

 このコミドリコンゴウインコはバックヤードの鳥かごで飼育していましたが、少しでも広い場所で見ていただこうと展示しました。

 左隣の2号室はサトウチョウのみを展示していましたが、カンムリシャコのペアを同居させました。このカンムリシャコは、そのまた左隣の3号室で展示していたペアです。引越したばかりのときは植物の陰に隠れてじっとしていましたが、しばらくすると新居に慣れて元気に歩きだしました。

 3号室は、今回の展示替えで特に変化があった部屋です。新顔はニシムラサキエボシドリとミノバトで、この2羽もこれまでバックヤードで飼育していました。ミノバトは、以前屋外にあるバードケージで展示していましたが、老齢になり、屋外の寒さがこたえるようになったため、室内で飼育していました。今回の展示替えにともない、室内の暖かい部屋を使えるようになったので再登場させました。

 ニシムラサキエボシドリはバードケージで現在ペアが展示されていますが、エボシドリのなかまはペアができると同種のほかの個体を攻撃するため、この1羽を裏側に隔離していたのです。

 最後に4号室にも新顔です。オオコノハズクというフクロウのなかまです。比較的小柄なフクロウで、体長は25センチメートルほどです。夜行性の猛禽類なので、日中はほとんど動かずにじっとしています。森の木々に似せた目立たない羽で覆われていて、野生でも木の洞に隠れています。展示室内で見つけるのが少々難しいかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてください。

 バードハウス2階では、こうした展示替えを含め、さまざまな工夫をしています。また、新しい顔ぶれが登場したときに紹介します。

写真上:コミドリコンゴウインコ
写真中:ニシムラサキエボシドリ
写真下:オオコノハズク

〔上野動物園東園飼育展示係 田口眞隆〕

(2010年12月24日)



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