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「カナダ沿岸」水槽にクチバシカジカ新登場!
 └─葛西  2010/12/24

 葛西臨海水族園、世界の海エリアの一番目にある「カナダ沿岸」水槽で、あらたにクチバシカジカを展示しました。

 クチバシカジカは、その名の通りクチバシのような口をもっていて、顔はまるでイノシシのようです。ふだんは泳ぎまわらず、岩や砂の上を大きな胸びれを使って歩くように移動します。

 また海中で大きなフジツボの殻に入ることが知られています。これは、殻に入って自分の身を守るだけでなく、フジツボになりきって、餌となる小さな生きものを待ち伏せしているといわれています。水族園の水槽でも、大きなフジツボの殻を入れて展示しています。クチバシカジカは一日中殻を出入りしているので、タイミングがいいと、殻から顔を出す姿を見ることができます。

 「カナダ沿岸」水槽には、クチバシカジカのほかにもまだまだたくさんの見どころがあります。悠々と泳ぐシャイナーサーフパーチ(ウミタナゴのなかま)や壁一面についたストロベリーアネモネ(ホネナシサンゴのなかま)、砂に突き刺さって立つエキセントリックサンドダラー(ウニのなかま)など。クチバシカジカが加わってさらに見どころが増えた「カナダ沿岸」水槽ぜひ見に来てください。

写真上:クチバシカジカ
写真中:フジツボの殻から顔を出すクチバシカジカ
写真下:見どころいっぱいの「カナダ沿岸」水槽

〔葛西臨海水族園飼育展示係 中沢純一〕

(2010年12月24日)



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