井の頭自然文化園で2010年5月から6月にかけて生まれた4頭のアカゲザルの子どもに名前がつきました。サル山の子ザルの名前は、毎年テーマを決めて命名します。また、母ザルの名前の中から1文字をとって、子ザルの名前の頭文字にするので、兄弟・姉妹の名前は、すべて同じ頭文字から始まることになります。
メスの場合は、将来出産したときに子どもに1文字を与えなければいけないので、これまでに使われていない文字が入るように、名前を考えなくてはいけません。
今年の名前のテーマは「山」です。多くの方にしられている山の名前を選びました。
母ザル 子ザル 誕生日
ゴブゴブ → オス:フジ(富士) 2010年5月22日
オス:ブコウ(武甲) 2010年5月22日
オイヌキ → メス:キリガミネ(霧ヶ峰) 2010年6月11日
ラップ → メス:ツクバ(筑波) 2010年6月29日
さて、最近の4頭の子ザルたちは、母ザルから離れて子ザルだけで遊ぶようになってきました。また、おとなのサルの周りをチョロチョロして「邪魔だぞ」と怒られているような光景も見られ、サル山でのルールを勉強しながら元気に成長中です。ときどき母ザルから離れることがあるものの、1歳くらいまではほとんど母ザルのそばにいます。お腹や背中にくっついている姿も見ることができます。
ご来園の際には、親子のサルだけでなく、サルどうしの関係にも目をむけてみてください。
写真:母親ゴブゴブに抱かれる双子のフジとブコウ
〔井の頭自然文化園飼育展示係 齋藤美和〕
(2010年11月19日)
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