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「あなたはヘビが好きですか?嫌いですか?」アオダイショウの展示開始
 └─井の頭 2010/04/23

 ヘビほど、人によって好き嫌いがはっきりと分かれる生き物もいないのではないでしょうか。じつは、動物園の職員のなかにも「ヘビだけは苦手!」という人が結構いるのです。

 当園では2009年から、職員手作りの展示舎でカブトムシの展示や「冬の虫」の展示をしてきましたが、今回、日本人にとって、もっともなじみのあるヘビ「アオダイショウ」の展示を始めました。

 アオダイショウは、人家やそのまわりでよくみられるヘビで、おもにネズミを餌とするため、有益動物として昔から大切にされてきました。園内では、野生のアオダイショウがときどきケージに入り込み、小鳥や卵を食べてしまうことがあるので厄介者あつかいされていますが、文化園周辺でも普通に見ることができる身近な生き物なのです。

 展示したアオダイショウも、4年ほど前に園内で採集しました。事務所の窓際で飼育されていたので、文化園マニアの方なら、ご覧になったことがあるかもしれません。とてもおとなしく、最初から人に触られても平気な個体だったので、盲学校などの団体ガイドのときには、触って体感するための動物として活躍してもらっています。子どもたちにはいつも大人気です。

 現在、資料館で開催中の「WONDER HUT──どうぶつのふしぎがいっぱい」は、動物のおもしろさ、ふしぎさを実際に体験してもらえる特設展示です。本物のアオダイショウの皮に触れる「さわってみようBOX」、 脱皮の過程を体験できる「ヘビの脱皮ぬいぐるみ」、アフリカニシキヘビの巨大抜け殻など、ヘビに関する展示もいろいろありますので、合わせてお楽しみください。

 ヘビ好きな方はより好きに、嫌いな方も、もしかしたら好きになってしまうかもしれませんよ!

〔井の頭自然文化園教育普及係 高松美香子〕

(2010年04月23日)



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