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子タヌキ、ポンポコリン
 └─井の頭 2009/11/13

 この秋、井の頭自然文化園では、小獣舎のキツネ舎の隣に新しいなかまが入りました。今年(2009年)生まれの子タヌキ3頭です。

 かれらはゴールデンウィークのころ、杉並区で保護されました。ちょうど資料館でタヌキをテーマにした特設展示「井の頭狸庵にようこそ」を開催中で、それにあわせて「ポンポコポロリン」コンサートや講演会を開催するなど、タヌキにスポットをあてた活動をしている真っ最中のできごとでした。

 特設展示のなかでは周辺のタヌキの目撃情報も紹介しており、じつは身近にタヌキがくらしているということが、このできごとからも証明されたのです。

 保護されたときは生後わずか何十日で、当園の動物病院の獣医師が育てました。名前はポン、ポコ、リンです。

 3頭ともけっこう個性的です。ポン(オス)は体が大きく、好奇心が強くて人に対して物おじしません。ちょっと食い意地がはっています。

 ポコ(メス)は毛色の濃淡(白黒)がはっきりしていて、いわゆる「美タヌキ」です。少し神経質なところがあり、警戒心が強いようです。

 リン(メス)は小柄で、全体的に茶色の強い毛色をしています。わりとマイペースでちゃっかりしたところがあります。3頭とも若いタヌキたちなので活発に動いています。井の頭自然文化園でぜひごらんください。

 今までいたタヌキたちは、小獣舎の中央、信楽焼きのタヌキのいる放飼場に引っ越し、そこでのんびり過ごしています。ご安心ください。

写真上:2009年5月18日撮影
写真下:2009年7月31日撮影

〔井の頭自然文化園飼育展示係 佐々木真己〕

(2009年11月13日)



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