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ブラッザグエノンとアビシニアコロブス、赤ちゃん誕生
 └─上野  2009/02/28

 2009年1月7日、ブラッザグエノンの「カゴ」(2001年5月12日鹿児島市平川動物公園生まれ)が出産しました。カゴにとって2回目の出産です。

 前回、カゴは落ち着きがなく、オスをかなり気にしていたので、母子だけで飼育しました。今回のカゴかなり落ち着いていて、オス親の「京」(2001年8月14日京都市動物園生まれ)と2007年4月23日生まれのオスの子「ケイ」と4頭とともになかよくくらしています。

 ブラッザグエノンの子の体色は親より金色が強く、明るい色合いです。親の尾は黒いのに対して、子の尾は薄い茶色です。

 同じくオナガザル科のアビシニアコロブスも、2009年2月12日、「ビクトリア」(1994年10月23日生まれ)が出産しました。ビクトリアにとって3頭目の子どもです。第1子、第2子はメス(「セレーネ」と「エオス」)でしたが、今回はオスでした。

 アビシニアコロブスは、おとなのメスと若い雌雄がいっしょに子育てをおこないます。ただし今回は、26歳のメス「ダイアナ」はあまり育児に関与せず、若いオス「マルス」(6歳)と「セレーネ」(4歳)が参加しています。1歳半の「エオス」も子育てを手伝いたがるのですが、エオス自身がまだ幼く、行動も乱暴なので加わることができません。

 アビシニアコロブスの親は白と黒のコントラストが美しい体色をしていますが、赤ちゃんはほとんど白。頭頂と手足がわずかに黒。赤ちゃんの体色の変化は早く、3か月も経つと、目のまわりから黒くなってきます。ピンク色の顔を見るのなら今のうち。お早めに!

・赤ちゃんの動画は、東京ズーネットBB「アビシニアコロブス、赤ちゃん誕生」(2009年月撮影)をどうぞ。

写真上:ブラッザグエノン
写真下:アビシニアコロブス

〔上野動物園東園飼育展示係 鈴木幸治〕

(2009年02月28日)



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