催し物
4園で開催!小笠原世界自然遺産登録応援キャンペーン
 └─上野・多摩・葛西・井の頭 2011/06/09

4園で開催!
 小笠原世界自然遺産登録応援キャンペーン
 「小笠原の自然とその保全」に関するパネル展


 小笠原諸島は、日本列島から約1,000km南方の海に南北約400kmに渡って散在する30余りの島々で構成されます。島の誕生以来、一度も大陸と陸続きになったことがない海洋島のため、多くの固有種と希少種が生息・生育する島独自の生態系が形作られ、「東洋のガラパゴス」とも言われています。

 2011年6月にパリで開催される世界遺産委員会において、小笠原諸島の世界遺産登録の可否が審議される予定ですが、2011年5月に、自然遺産の評価を行う国際自然保護連合(IUCN)の評価結果が明らかとなり、世界遺産一覧表への「記載」が適当と勧告され、世界遺産登録に向けて気運が高まっています。

 都立動物園4園(恩賜上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園)では、小笠原諸島に生息する固有で多様な生き物を保全するため、現地の協力の下、飼育・展示を行うなど、その保全に取り組んできました。

 そこで、世界自然遺産登録に向けた応援キャンペーンとして、小笠原の生物とその保全に関するパネル展を4園で内容を変えて開催します。4園を巡り、小笠原の世界遺産としての価値やその保全について考えてみませんか?皆さんのご来園をお待ちしています。

◎4園共通内容

小笠原諸島の概要紹介
(位置、特徴、自然、生物、現状、世界遺産登録に向けた動きなど)

※開催期間については、各園により異なります(下記参照)。

◎各園の内容

 4園それぞれの小笠原との関わり方に合わせ、様々な角度から紹介します。

・上野動物園

開催期間 2011年6月21日(火)~7月18日(月・祝)
開催場所 西園 資料館1階ズーポケット
開催時間 10時~15時
タイトル 企画展「あかぽっぽの棲む島・小笠原」

 上野動物園が中心となって取り組んでいる、「アカガシラカラスバト(愛称:あかぽっぽ)」の生態や保全活動について紹介します。


・多摩動物公園

開催期間 2011年6月23日(木)~7月19日(火)
開催場所 ウォッチングセンター内エントランス
タイトル 「小笠原展~オガサワラシジミと固有の昆虫たち」

 多摩動物公園で取り組んでいる小さな蝶「オガサワラシジミ」の保全への取り組みと固有の昆虫を紹介します。


・葛西臨海水族園

開催期間 2011年6月16日(木)~8月31日(水)
開催場所 「東京の海」エリア
      特設会場及び常設展示水槽の一部
タイトル 「小笠原展~海洋島とその海に暮らす生き物」

 小笠原諸島の海とそこに暮らす特徴的な海洋生物であるレンテンヤッコやタマカエルウオ、アカイセエビなどについて紹介します。


・井の頭自然文化園

開催期間 2011年6月21日(火)~8月31日(水)
開催場所 本園 ヤマネコ舎まえケヤキしたのちいさなおうち
タイトル 
 ちいさな企画展
  「希少野生動物の保全とイエネコ対策~小笠原と対馬を例に」

 井の頭自然文化園では小笠原諸島にくらす動物を展示していませんが、小笠原諸島の自然や動物を紹介するとともに、希少野生動物を保全していくうえで重要なイエネコ(ノネコ)対策について紹介します。イエネコの存在は意外にも希少野生動物の脅威となっており、その責任は私たち人間にあるのです。ツシマヤマネコなどの希少野生動物を守るために、同様にノネコ対策が行われている長崎県対馬での例もあわせて紹介します。


写真上 :小笠原の風景
写真中上:あかぽっぽ
写真中 :オガサワラシジミ
写真中下:レンテンヤッコ
写真下 :父島での普及活動(島ネコ懇談会)
       写真提供:(社)東京都獣医師会

(2011年06月09日)



ページトップへ