催し物
特設展示「鳥々色々」開催中!
 └─井の頭 2009/11/06

 井の頭自然文化園資料館の特設展示「鳥々色々」(とりどりいろいろ)が、2009年10月14日からオープンしました(2010年2月28日まで。お知らせはこちら)。今回の特設展のテーマを「鳥」にすることが決まり、構想段階では、これまでの博物館にないようなお洒落なやり方で鳥の魅力を伝えられたらとスタッフで話していました。たとえば、鳥の羽色の美しさは染色工房で色とりどりの布が並べられているといったイメージです。

 フランス風がいいとか、ライティングに凝ろうとか、羽色ネタでは次々とアイデアがわいてきました。しかし、それほどお洒落でないメンバーもいる私たちは、すべてをお洒落に演出することにしだいに限界を感じてきました。

 そこで、身の丈に合った方法に路線変更しました。それが、自由気ままに鳥を楽しむ研究者の集う「チョットコイ研究所」構想です。これなら好きなものだけを好きなやり方で取り上げられます。もちろん羽色の展示は、お洒落な研究者「サド・トキコ・モレシャン教授」が受け持ちます。

 前回の特設展「井の頭狸庵にようこそ──のぞいてみるタヌキの真実」では、資料館1階の特設展スペースに古民家風(ほったて小屋風?)の狸庵をつくり、その中に展示物を置きました。この狸庵を次の特設展でどうしようかと考えていましたが、その心配も一気に解決。山中のログハウス風の建物にリフォームして、「チョッコイ研究所」のできあがりです。この規模の研究所にしては多い8つの研究室をもち、8人の研究者が活動しているという設定です。

 開催期間中、各研究室の活動をメールマガジンで不定期にお伝えする予定ですが、ここでは8つの研究室と担当研究者を紹介します。

 研究所入口から順に、「ヒトと鳥の関係学研究室」は鳩山九朗、「鳥類行動学研究室」は大外羅登、「鳥類音声学研究室」は法華響子、「鳥類形態学研究室」は鴨嘴つばさ、「鳥類卵殻学研究室」は宅玉男、「鳥類色彩学研究室」はサド・トキコ・モレシャン、「鳥類飼育学」は鳥飼ひな子、「鳥類分類保全学研究室」は大留利和夫です。

 空想上の研究者の名前はそれぞれの研究室の展示の雰囲気や内容をあらわし、あまり目立っていませんが製作スタッフがこだわって考えたものです。ぜひ、チョットコイ研究所を訪れ、各研究室の雰囲気を味わってください。そして、今後のメールマガジンでの研究室紹介にもご期待ください。

〔井の頭自然文化園動物解説員 馬島洋〕

(2009年11月06日)



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