催し物
12/1-28 海鳥や自然環境について学ぶ「つどえ オロロ~ン!」開催!(※講演会の募集受付は終了しました)
 └─2023/11/09
 葛西臨海水族園では、ウミガラス(別名:オロロン鳥)が町のシンボルであり、人と海鳥の共存に向けた取り組みを実施している「羽幌町」と2018年11月にパートナーシップ協定を結び、共に活動しています。そこで、羽幌町との共同事業の一環として継続的に開催しているイベント「つどえ オロロ~ン!」を今年度も開催します。

 このイベントは講演会などを通じて、ペンギン類を含む海鳥や自然環境に興味・関心を抱く方々に向けて、多角的な視点から、楽しく、共に学ぶ場を提供します。また、関連イベントとしてパネル展や物産展を開催し、当園のレストランで特別メニューもご用意いたします。ぜひお越しください。


葛西臨海水族園で飼育展示している南極周辺の島々に生息するペンギン類


「オロロ~ン!ブース」を開催

 講演会だけでは語りつくせない。そんな想いから生まれたイベントです。
「オロロ~ン!ブース」で海鳥に関する保全や研究の最新情報について、第一線で活躍する専門家がご紹介します。お気軽にお立ち寄りください。

日時 2023年12月16日(土)14時~16時
場所 ギフトショップ「アクアマリン」前
内容 ・羽幌シーバードフレンドリー推進協議会の活動
   ・ウミガラス保護増殖事業
   ・海洋環境変動が海鳥ウトウの生理状態に与える影響
   ・気候変動がペンギンに与える影響
   ・葛西臨海水族園の海鳥に関する取り組み


期間限定のパネル展を開催

 このパネル展では、多くの組織や人々がこれまで実施してきた海鳥と海鳥を取り巻く自然環境を守る活動を紹介します。

期間 2023年12月1日(金)~12月28日(木)
場所 「海鳥の生態」エリア前通路


2022年のパネル展示のようす


レストランで「ミズダコのおかしらカレー」と「ミズダコと海藻のサラダ」を販売

 「ミズダコのおかしらカレー」と「ReTAKO」を使用した特別メニューを土日限定で販売します。

 「ミズダコのおかしらカレー」には、資源や海の環境を考える活動(漁業改善プロジェクト:FIP)で漁獲されたミズダコと、海鳥たちを取りまくさまざまな自然環境に配慮した取り組みに認証される「シーバードフレンドリー」認証商品の「特別栽培米おろろん」が使用されています。売り上げの一部が海鳥保護に活用されます。

 「北海道苫前町のミズダコと海藻のサラダ」には、漁獲量を減らしても資源管理に取り組む漁師の収入が維持できるよう、持続可能な漁業を目指す北海道苫前町の漁師が開発した、独自の資源管理ルールのもと漁獲された新鮮なミズダコを使用した商品「ReTAKO(リタコ)」を使用しています。

 海鳥にやさしく、海の資源についても考えられている北海道のお米と海の幸をぜひご賞味ください。

ミズダコのおかしらカレー
ミズダコと海藻サラダ

日時   2023年12月1日(金)~12月28日(木)のうち土曜日と日曜日
     10時10分~16時30分(ラストオーダー)
     ※数量に限りがありますので、期間より早く終了する場合もございます。ご了承ください。
     ※レストランのホール席は17時までご利用いただけます。
場所   レストラン「シーウィンド」
メニュー ミズダコのおかしらカレー(税込1,100円)
     ミズダコと海藻のサラダ(税込500円)


北海道羽幌町物産展を開催

 北海道の左上、羽幌町や苫前町の海鳥にやさしい取り組みから生まれた商品を中心に、物産展を開催します。「特別栽培米おろろん」や「ミズダコのおかしらカレー」、海洋プラスチックから作られた海鳥キーホルダーなどを販売します。

日時 2023年12月16日(土)、17日(日) 10時~16時30分
場所 ギフトショップ「アクアマリン」前


2022年の物産展のようす


講演会を開催 ※募集終了しました。

日時  2023年12月16日(土) 10時~12時30分
場所  本館2階 レクチャールーム
    ウェブ会議サービス「Zoom」を使ったリモートを併用
対象  どなたでもご参加できます
    ※内容は高校生以上向けです。
定員  80名(リモート参加定員は100名)
    ※事前申込制(先着順)
参加費 無料(実地参加の方は入園料も無料となります)
    ※リモート参加の通信料は参加者ご自身の負担となります。

テーマ
海洋環境の保全
 海洋環境の変化が海鳥にどんな影響を与えているのか。それは私たちにも影響し、関与していることなのか。講演会を通じてこれらを学び、人と海鳥を取り巻く自然環境を守るため、共に考えてみませんか?

講演会内容
「地球温暖化が海鳥に与える影響とその抑制について」(10時10分~10時40分)
 講師:北海道羽幌高等学校1年生 の皆さん

【要旨】
 私たちが住む羽幌町にある天売島には、ウミガラスなどの八種類の海鳥が生息しており、そのうち四種類が絶滅危惧種、一種類が準絶滅危惧種になっています。海鳥の絶滅を防ぎ生物多様性を保全していくため、また、海鳥についてより多くの人に知ってもらうためにはどのような取り組みがあるかを、羽幌高校生全員が羽幌シーバードフレンドリー推進協議会と協力をしながら1年生の時に学習しています。そのなかでも、今年度は7名が2つの班に分かれて独自に活動をおこなっており、1班は獣害を中心とした海鳥の減少対策について、もう1班は地球温暖化に着目し、その抑制のためのブルーカーボンという考えは海鳥がくらしやすい環境に繋がるのではないかという仮説を立て、その検証をするための探究学習をおこなっています。


羽幌高校1年生の皆さん



「海洋環境変動が海鳥ウトウの生理状態に与える影響」(10時40分~11時25分)
 講師:島袋羽衣 氏(明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート 博士研究員)

【要旨】
 地球温暖化などの環境変動が世界各地で問題になっている中、魚類などの海洋生態系にもその影響が懸念され、ニュースなどでも頻繁に報道されています。それでは、その魚類を餌とする海鳥には一体どのような影響があるのでしょうか?今回は、日本周辺と北米周辺で繁殖する海鳥ウトウを対象にして、北太平洋域の環境変動がウトウに与える影響について、生理的観点から調査した研究内容を紹介します。

【島袋 氏プロフィール】
 1993年沖縄県生まれ。岐阜大学卒、総合研究大学院大学にて博士(理学)取得。大学から現在まで海鳥(特にウトウ)の生理生態学をテーマに研究活動をおこなっています。得意なことは海鳥からの採血。好きなことは調査地で夜空に飛び交うウトウを見ること。


島袋羽衣 氏



「気候変動がペンギンに与える影響」(11時35分~12時20分)
 講師:高橋晃周 氏(国立極地研究所・総合研究大学院大学)

【要旨】
 現在進行中の気候変動は地球上の様々な野生生物に影響を与えています。この話題で必ずといってよいほど登場するのが南極のペンギンたち。温暖化で南極のペンギンが困っている、といった報道を目にすることが多いのですが、実際はどうなのでしょうか?気候変動と南極のペンギンについての最新の研究成果を紹介します。さらに、気候変動が進行する中で、将来にわたってペンギンを保全していくためにはどのような対策が必要かについても考えてみたいと思います。

【高橋 氏プロフィール】
 京都市出身。2001年、アデリーペンギンの生態研究で博士号を取得(総合研究大学院大学)。2005年より国立極地研究所に勤務し、南極のペンギン、北極のウミガラスなど、極地の海鳥の行動・生態を研究しています。北海道天売島でのウトウの調査も、大学院在籍時の1996年より断続的におこなっています。


高橋晃周 氏


応募方法

 受付フォームで以下のとおりお申し込みください。

 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netおよび@kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、葛西臨海水族園教育普及係までご連絡ください。

こちらの受付フォームからお申し込みください

 ※外部サイト(kintoneapp.com)に移動します。kintoneapp.comは、トヨクモ株式会社が管理運営するウェブサイトです。今回のプログラム参加者募集に際して応募者の方々からご提供いただく個人情報は、トヨクモ株式会社が管理するサーバーに厳重に保管し、目的のための使用終了後、すみやかに削除するなど、厳正かつ適正な運用をおこないます。

【問い合わせ先】葛西臨海水族園 教育普及係
        03-3869-5152(代表) ※受付時間は9時30分〜17時
【締    切】2023年11月30日(木)送信分まで有効 ※募集終了しました。

※11月9日(木)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
※締切前に定員に達した際は、葛西臨海水族園公式サイトでお知らせします。

◎関連ニュース
北海道羽幌町で開催された海鳥フェスティバルに参加しました(2023年09月15日)
天売島に飛来するウミガラス、回復の兆し!(2022年10月28日)

(2023年11月09日)



ページトップへ